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冬の寒さに窓対策①

コラム 2020.12.09

断熱における窓の重要性

冬において、室内の熱が流出する割合は屋根5%、換気15%、外壁15%、床7%、そしてなんと(というかよく考えたら、当たり前かもしれませんが)開口部(窓・玄関)からが58%にも昇ります(数値:省エネルギー建材普及促進センター 省エネ建材で、快適な家、健康的な家 より)。

つまり、冬では室内の暖かさの半分は窓などの開口部から出ていくことになるのです。昨今、家を建てる上で、「高断熱」「高気密」等の用語が使用されないことの方が少ないぐらいですが、現代においては家の断熱性能が住み心地に直結するものとして、断熱性を高めることは当然かつ一層追求されるべきものとされています。

家の断熱性を高めることを考えたときに、上に述べた割合を考慮すれば、おのずと窓の性能を高くすることの重要性が分かっていただけるものと思います。断熱性を高くすることで、冬においてもあまり寒いと感じない家ができるわけですが、さらに重要なことがあります。それは、室内の寒さは人の健康面にも大きな影響を及ぼすということです。つまり、家の中が寒いと健康を損なう(将来的にも)可能性があるのです。

イギリス保健省の研究によれば、「住宅内の温度が低いと高血圧になり、循環器疾患につながる」とあります(引用は『窓と建築をめぐる50のはなし』、P92、監修 伊香賀俊治、五十嵐太郎、清家剛、塚本由晴、YKKAP窓研究所、2017年9月29日初版、㈱エクスナレッジ)。高血圧が脳卒中などの様々な病気の要因になり得ることはみなさんもご存知のことと思います。であればこそ、血圧を下げる薬を服用しているわけです。

また、同書によれば、断熱性能の高い窓を備えたモデルハウスと被験者の自宅での血圧を測定したところ、モデルハウスで宿泊した場合の方が、血圧が下がっていたという結果を得たということです。「家を断熱改修して暖かくすると、高血圧が改善されるのです。高血圧が心筋梗塞・脳卒中の引き金になることは医学的にも明らかなので、性能の高い家に改修し、さらに断熱して家全体を暖かく保てば、病気や心筋梗塞・脳卒中にならずに済む可能性があります。」(同P107)

家において、熱が最も逃げていくのは、開口部(窓・玄関)です。なので、窓の断熱性を高めることは、家全体の断熱性を高めることに大きく寄与します。そして、家の断熱性を高めることができれば、病気になるリスクを下げ、健康面を将来にわたって改善できると言えるのです。窓の改修、リフォームは壁や、床などの断熱化に比べて、工事期間が短く、規模の小さな工事となることが多いのですが、断熱効果が高い工事ですので、検討する余地のあるリフォームです。ぜひご自宅の窓を今一度考えてみましょう。

※もちろん、断熱性を高める上で、窓だけでなく、壁な床、天井などにも断熱化をしなければいけないことは言うまでもありません。